ルール22 ワイドボール

22.1 ワイドの判定
22.1.1 ボウラーがノーボールではないボールをボウリングした場合、22.1.2の定義に従い、ボールがストライカーが立っている場所、またはそのボールがそのデリバリーのためにプレーした後のいずれかの時点で立っていた場所のワイドを通過し、通常のバッティング位置に立っているストライカーのワイドを通過した場合、審判はそのボールをワイドと判定する。
22.1.2 ボールは、ストライカーが通常のクリケットのストロークでバットで打つことができるほど十分に手の届く範囲にない限り、ストライカーのワイドを通過したとみなされる。

22.2 ワイドボールのコールと合図
審判は、デリバリーをワイドと判定した場合、ボールがストライカーのウィケットを通過したらすぐにワイドボールをコールし、合図しなければならない。ただし、ボールがストライカーのウィケットを通過するまではワイドと呼べなくても、ボールがストライカーのストライドに入った瞬間からワイドとみなされる。

22.3 ワイドボールのコールの取り消し
22.3.1 ボールが野手に接触する前にストライカーのバットまたは人とボールが接触した場合、審判はワイドボールのコールを取り消さなければならない。
22.3.2 ボールがノーボールと呼ばれた場合、審判はワイドボールのコールを取り消さなければならない。第21.13条 (ワイドを無効にするボールなし) 参照。

22.4 ワイドではないボールのデリバリー
22.4.1 ストライカーが動いた場合、審判はデリバリーをワイドと判定してはならない。
22.1.2で定義されているように、ボールを彼/彼女のワイドに通過させるか、
または通常のクリケットストロークでボールを打つことができるように十分に手の届く範囲にボールを持ってくる。
22.4.2 ボールがストライカーのバットまたは人に触れた場合、審判はデリバリーをワイドと判定してはならない。ただし、ボールがストライカーを通過した場合に限る。

22.5 ボールがデッドではない
ボールはワイドボールのコールでデッドにはならない。

22.6 ワイドのペナルティ
ワイドボールのコールでは、即座にペナルティ1点が与えられる。コールが取り消されない限り、22.3を参照してください。このペナルティは、打者が解雇された場合でも有効であり、他の得点、バウンダリーアローアンス、およびペナルティのために与えられた他の得点に追加されるものとする。

22.7 ワイドの結果の得点方法
打者またはバウンダリーアローアンスが完了したすべての得点は、ワイドのペナルティとともにワイドボールとして得点されるものとする。5ペナルティランの裁定とは別に、ワイドの結果のすべての得点は、ボウラーに対して引き落とされるものとする。

22.8 カウントしないワイド
ワイドはオーバーの一つとしてカウントされない。第17.3条 (ボールの有効性) 参照。

22.9 ワイドアウト
ワイドボールがコールされたときは、いずれの打者も第35条 (ウィケットヒット)、第37条 (フィールド妨害)、第38条 (ランアウト)、第39条 (スタンプアウト) を除き、いずれの規定においてもアウトにならない。