20.1 ボールがデッド
20.1.1 ボールがデッドになるのは
20.1.1.1最終的にウィケットキーパーまたはボウラーの手に収まる。
20.1.1.2バウンダリーが得点される。ルール19.7 (バウンダリーからの得点) を参照。
20.1.1.3バッターが解雇される。ボールは解雇の原因となった出来事の瞬間からデッドとみなされる。
20.1.1.4プレーされたかどうかにかかわらず、バッターのバットと人の間、またはバッターの衣服や用具の間に引っかかる。
20.1.1.5プレーされたかどうかにかかわらず、バッターの衣服や用具、または審判の衣服に引っかかる。
20.1.1.6第24.4条 (許可のないプレーヤーの復帰) または第28.2条 (ボールの守備) のいずれかに基づき、ペナルティランの裁定をもたらす違反があった。ボールはオーバーの一つとして数えてはならない。
20.1.1.7第28.3条 (守備側に属する防護ヘルメット) に違反があった。
20.1.1.8第12.9条 (試合の終了) のいずれかの方法で試合が終了した。
20.1.2 ボールは、守備側およびウィケットの両打者がボールをインプレーと見なさなくなったことがボウラーのエンドアンパイアに明らかなときに、デッドとみなされる。
20.2 ボールが最終的に決着した
ボールが最終的に決着したかどうかは、審判のみが決定する問題である。
20.3 オーバーまたはタイムのコール
オーバー(法律第17.4号参照)またはタイム(法律第12.2号参照)のコールは、ボールが20.1未満または20.4未満でデッドになるまで行われない。
20.4 審判がデッドボールをコールし、合図する
20.4.1 20.1に基づきボールがデッドになった場合、プレーヤーに知らせる必要があれば、ボウラーのエンド審判はデッドボールをコールし、合図することができる。
20.4.2 20.4.2.1から20.4.2.14に基づき、いずれかの審判がデッドボールをコールし、合図することが義務付けられている場合、ボールは、ボールがデッドになる原因となった出来事の瞬間にデッドになったとみなされる。ただし、法25.7 (ストライカーの走者に対する制限)、法34.4 (合法的に複数回打たれたボールからのランの許可)、法41.2.1 (不公正な行為) および法42.1.2 (容認できない行為) に基づき、違反していない側に不利にならないようにコールを遅らせることが法律で明確に定められている場合、ボールはコールの時点でデッドになったとみなされる。
いずれかの審判は、次の場合にデッドボールをコールし、合図しなければならない。
20.4.2.1アンフェアなプレーの場合に介入する。
20.4.2.2プレーヤーまたは審判に重大な負傷の可能性がある場合。
20.4.2.3診察のために通常の位置から離れる。
20.4.2.4ストライカーがボールをプレーする機会を得る前に、片方または両方のベイルがストライカーのウィケットから落ちる。
20.4.2.5ストライカーがボールの受け渡しの準備ができておらず、ボールが受け渡しされてもプレーしようとしない。アンパイアがストライカーに準備ができていない十分な理由があると納得した場合、そのボールはオーバーの1つとしてカウントされない。
20.4.2.6ストライカーが、ボールの受け渡しの準備中または受け渡し中に、何らかの物音や動き、またはその他の方法で気を散らしている。これは、気を散らした原因が試合の中にあっても試合の外にあっても適用される。20.4.2.7も参照。ボールはオーバーの一つとして数えてはならない。
41.4条 (ストライカーの注意をそらそうとする意図的な試み) または41.5条(打者の故意の注意散漫、欺瞞又は妨害)のいずれかに基づき、注意をそらそうとする意図的な試みがあった。ボールはオーバーの一つとして数えてはならない。
20.4.2.8ボールを受け渡し前に誤って落とした。
20.4.2.9ボールを受け渡しストライドに入る前にストライカーの端に向かって投げた。
20.4.2.10第38.3条 (ノンストライカーの早期離床) に基づき、ノンストライカーを追い出そうとする以外の理由でボールがボウラーの手から離れなかった。
20.4.2.11インプレーのボールを回収できないと判断した。
20.4.2.12人、動物、その他の物がフィールドオブプレーの内側または外側にいて、どちらかの側が不利になったと判断した。ただし、両審判員が介入の有無にかかわらずボールがバウンダリーに達していたと判断した場合は、バウンダリーが与えられる。第19.2.7条 (バウンダリーの特定およびマーキング) 参照。
20.4.2.13ストライカーがボールをプレーしようとしたときに、バットまたは人の一部が接地しているか上昇しているかにかかわらず、第6.1条 (ピッチの範囲) に定義されているピッチ内に残っていない。
20.4.2.14ストライカーは、上記に含まれていないいずれの法律にも基づいてそうすることが要求される。
20.5 ボールがデッドでなくなる
ボールは、ボウラーが助走を開始したとき、または助走がない場合はボウリング動作を開始したときに、デッドでなくなる、つまりプレーになる。
20.6 デッドボールは取り消されない
ボールがデッドになると、どのような決定を取り消しても、そのボールをそのデリバリーのプレーに戻すことはできない。
20.7 デッドボール;オーバーの一つとしてカウントされるボール
20.7.1 20.7.2の場合を除き、デリバリーされたボールがデッドと呼ばれるか、デッドとみなされる場合、
20.7.1.1ストライカーがプレーする機会がなかった場合、そのボールはオーバーにカウントされない。
20.7.1.2ノーボールまたはワイドボールがコールされなかった場合を除き、ストライカーがプレーする機会があった場合、そのボールは有効なボールとなる。ただし、20.4.2.6、規則24.4 (許可なしにボールを返すプレーヤー)、規則28.2 (ボールをフィールディングするプレーヤー)、規則41.4 (ストライカーの注意をそらす意図的な試み) および規則41.5 (打者の故意の注意散漫、欺瞞又は妨害)の場合を除く。
20.7.2 20.4.2.5では、ボールをプレーしようとしなかったことと、準備ができていなかった十分な理由があることの両方の条件が満たされた場合にのみ、そのボールはオーバーにカウントされない。そうでなければ、そのボールは有効なボールとなる。